鉄イオンを含む水晶が放射線を帯びた場合、
放射線の影響で鉄イオンは4価の鉄イオンとなり、
これが黄色を吸収するため、紫色に見えます。
紫色に見えるようになった水晶‥即ちこれがアメジストです。
アメジストは非常に多く産出されます。
そのため、天然である場合がほとんどですが、
中には人為的に放射線を浴びせられて鮮やかなアメジストが作られることもあるでしょう。
人工のアメジストも流通していますが、これとは別物です。
溶解した水晶(ガラス)に着色をしています。
均一的で綺麗すぎるので、見た目でわかります。
天然のシトリンは地中に眠ったアメジストが熱の影響で黄色に変化することで、生まれます。
天然のシトリンは稀少なので、ビーズではほぼほぼ流通していないでしょう。
そして、熱を加えるとグリーンに変わるアメジストもあります。
グリーンアメジスト‥プラシオライトとも呼ばれるものです。
モンテズマ鉱山で採れるアメジストのみに起きる現象ですが、
熱処理と放射線処理を加えることで、他のアメジストでもグリーンに変えることができます。
ビーズで流通しているのは、後者のタイプです。
これも、天然で採れるのはモンテズマ鉱山のもののみで、
ビーズで流通しているのは、人為的な熱処理のものです。
シトリンへは、およそ400-450℃の熱で変化します。
この、オパールのような乳白がかった美しいシトリンは私は大好きなのですが‥
これは、焼き加減ではないかと推測しています。
何故ならば‥
スコロライトは二度焼きアメジスト
シトリンを再度加熱することによって生まれます。
先程のミルキーシトリン‥スコロライトがかっているとは思いませんか!?
シトリンを焼きすぎて、スコロライト化しているのでは‥? と思っています。
なんにせよ、美しいこの雰囲気‥
作り出すのは難しいそうです。
焼くのに失敗したような、黒っぽいスコロライトを見たことがあります…
相関関係をまとめると、以下のようになります。
全て水晶から派生してこのような様々なクォーツになる‥面白いですね。
家庭でもできそうではありませんか‥!?
さて‥次回はちょっと、アメジストからシトリンを作り出す実験をしてみたいと思いますo[^-^]o
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