アイオライト

アイオライト

英名Iolite
和名菫青石(きんせいせき)
主な産地インド、スリランカ、ブラジル
成分Mg2Al4Si5O18
結晶系斜方晶系
モース硬度7 ~ 7.5
比重2.5 ~ 2.7
青色 帯紫青色 帯灰褐青色

アイオライトの主な意味

ビジョンの石
・正しい方向へ導く
・精神の安定
・不安の払拭
・バランスコントロール

こんな場合におすすめ
・将来や行く先に不安がある
・精神不安定
・気持ちを落ち着かせたい
・人間関係の悩みがある

アイオライトの効果・意味

現代の私たちにとっては、夢や目標、自分らしさを見つけられない時に人生の羅針盤的役目をしてくれる石です。
「ビジョンの石」とも呼ばれ、感性を研ぎ澄まし、感情的になりがちな心を鎮めて平常心をもたらし、本質的な解決へ導いてくれると言われています。
目標に向かう道のりでは、困難なこともあるし、壁にぶつかって挫折しそうになることもある。
そんな風に自信を喪失した時、本来の自分を見失いそうになった時に、アイオライトはその人らしいアイデンティティを呼び覚まし、本来の自分自身を取り戻す助けとなってくれますよ。
アイオライトは、物事の二面性に気づかせることで、本質を指し示し、真実を見定める力をもたらしてくれるのです。

また、アイオライトには霊的能力を高める働きがあり、心に安定をもたらし不安を取り除き安らぎをもたらします。一途に意志や愛と貫く人を支える石で、恋愛面で迷いがちな人の愛と結婚の守護石とも言われています。
バランスコントロールに優れた石なので、人間関係のバランス、男性的な性格と女性的な性格のバランスなど、人生におけるあらゆる不調和のバランスを調節してくれますよ☆

アイオライトの歴史・言い伝え

日光の当たる角度によって色が3色に変わるという特性を持つアイオライト。
この特性を生かして、かつてバイキングが航海の際にアイオライトを羅針盤代わりに使用し、太陽にかざして青色が鮮明に見える方向に船を進めたと言われています。

ただ、残念ながら実際は1方向が青く見えるのは石自体の性質であり、科学的信憑性はありません。
もしこの宝石をバイキングが持っていたとするなら、灰色が見える方向と青色が鮮明に見える方向が明確に分かれて存在している事から、嵐に巻き込まれずに航行の安全を願う“お守り”であったと考えたほうが自然かもしれないですね。

とは言え、アイオライトは、目標に向かっての前進を促し歩むべき正しい方向に導く石であるため、このようなパワーから考えると「バイキングが羅針盤の代わりにした」という話も分かる気がします。

鉱物学

アイオライト(Iolite)の語源は、ギリシア語の“ion(菫色)”と“lithos(石)”です。
この名前は、ブルーのサファイアと並べた時にアイオライトがいくぶん沈んだブルーに見え、それが「菫(すみれ)がかった色」と例えられたことに由来します。
鉱物学上では、『コーディエライト(Cordierite)』で、この鉱物の研究者であるフランスの地質学者コルディエ(P.L.A.Coldier)の名前にちなんで名づけられました。
また、多色性が顕著な事から、『ダイクロアイト(Dichroite)』という別名もあります。“二つの色をもつ石”という意味でつけられたのですが、実際には特徴的に3つの色が見えます。
ごく稀にある無色のアイオライトは『ホワイト・コーディエライト』とも呼ばれるそうです。

花崗岩質の岩石中や安山岩の孔隙中、接触板岩中または結晶片岩中などの火成作用の産物として見られる鉱物で、斜方晶系に属した短柱状結晶体や双晶などで発見される他、塊状や粒状などでも産出します。
色は、紫青色や青色、帯褐青色など濃淡各種の青色を示しますが、90゜ほど方向を変えるとその軸色が菫色に変色する、いわゆる多少性が顕著に見られる鉱物です。

スリランカやインドのように堆積層ではなく川床から採れる方が多く、見た目がサファイアに似ていることから、「ウォーター・サファイア」と呼ばれることもあります。

【変種】
「ブラッドショット・アイオライト」=レピドクロサイト・インクルージョンを多く含むもので、一定方向に真っ赤に見え、“血の閃光”と呼ばれます。
「アイオライト・キャッツアイ」=ブラッドショット・タイプのキャッツアイ変種があります。

浄化・取り扱い

アイオライトはどの浄化方法でも基本的には問題がありません。
ただ、日光にあてると色が変色する可能性がありますので、太陽光よりは月光浴がオススメします。

クラスターセージ太陽光月光浴水

アイオライトを使ったアクセサリー

アイオライトブレスレット